【日本語教師のためのなるほどベトナムセミナー 開催】
日時:2017年5月28日 14:30~16:30
会場:オフィスパーク名駅 カンファレンスセンター 7F
初夏を思わせる輝く日差しの下、「日本語教師のためのなるほどベトナムセミナー」が開催されました。
ゲストのベトナム人のYen Nhiさんとともに、(1)ベトナム基本情報、(2)ベトナム人、ベトナム文化の特徴、(3)ベトナム語の特徴、(4)ベトナムの人に日本語を教えるときの注意点の4つについてトーク形式で話を進めていきながら、適宜参加者の方の質問に答える形で進行してまいりました。
(1)ベトナム基本情報
国土、人口などについて説明をしました。気候は北部と南部とで異なり、北部は亜熱帯気候で四季があること、南部は熱帯気候で雨季と乾季に分かれることが取り上げられました。この北部と南部の差は、ものの考え方にもでるそうです。
(2)ベトナム人、ベトナム文化の特徴
◆おおらかな性格で、親切な人が多いです。
親切なので、お互い助け合おうとする気持ちが強いです。ただし、おおらかな性格は、時間の感覚の緩さにもつながります。「午後6時に集合」と言っても、午後6時には集合しないことも多いです。集まってほしい時間より早い時間を言うと、ちゃんと時間通りに集まりますよ、というアドバイスももらいました。
◆きょうだい・家族のとらえ方が広いです。
いとこも「お兄さん・お姉さん」と呼ぶし、学校の先輩も「お兄さん・お姉さん」と呼びます。
なので、「人の名前を覚えて“〇〇さん”とか“〇〇先輩”と呼ぶのが大変です」とYen Nhiさんは言っていました。
(3)ベトナム語の特徴
声調があります。6種類もあります。そのうちの2種類は声門閉鎖(のどを一度詰まらせるような発音)を伴います。また、通常の発音でも声門閉鎖を伴うものがあり、日本語母語話者から見ると難しい発音が多いです。

(4)ベトナムの人に日本語を教えるときの注意点
「シャ」や「シ」の発音が「サ」や「スィ」になります。例えば「わたしは」は「ワタスィワ」になります。しかも声調の影響で「ワ」の部分が「低→高」へと急上昇するような発音になりやすいです。日本語の表現を初めて見たときは高低がわからないので、自分で何かしらの声調を付けたくなるからなのだそうです。そういう意味では、アクセントの練習は初級のうちからしっかりと行なったほうがいいでしょう。
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1. ベトナムの風に
家族を大切にする考えはこれからも大切にしていってほしいなあと思いました。日本と同じように高齢化社会を迎えると聞きました。経済的な発展を追い求めるばかりに、大切な人と人の心のつながりが希薄にならないようにしてほしいと思いました。日本がそのいい例だと思います。ベトナムの豊かな自然も大切にしてほしいとも思いました。
ベトナムの風にあたってみたくなりました。とても有意義な会でした。ありがとうございました。また、このような会があったら参加してみたいです。